1.ビターオレンジは香酸柑橘の一種
柑橘類の分類方法はいろいろあり、種類が多いことからお目当ての柑橘類を見つけるのに難航するかもしれません。ビターオレンジもその一つ。ビターオレンジはダイダイとも呼ばれるため、こちらの名前から検索するのもよいでしょう。
ダイダイはミカン科ミカン属の香酸柑橘です。収穫しなくても2~3年は落ちないため、一本の木にいろいろな世代の果実が存在します。その特徴は子孫繁栄につながるので、縁起のよい果物として重宝されています。お正月飾りに使われる理由にも納得です。また、ダイダイには暖かい季節には青くなり、寒くなると橙色に変わるという特徴も持っています。
2.ビターオレンジが一般的な柑橘類と異なる点は
オレンジはミカン科ミカン属の柑橘で、バレンシアオレンジ、ブラッドオレンジなど、名前に「オレンジ」が入ることが大きな特徴です。ただ、ビターオレンジ(ダイダイ)は香酸柑橘に属するので、分類に迷うこともあるでしょう。双方を区別する場合、生食可能かどうかが判断基準になることが考えられます。また、一般的な柑橘類は橙色や黄色が多いですが、香酸柑橘には黄色や緑色が多い点を意識すると、わかりやすいかもしれません。ただし、ビターオレンジは橙色をしています。
3.ビターオレンジの選び方や保存に関して
ビターオレンジの購入に際しては、表皮が濃い橙色をしている、手に持って重みを感じるものがおすすめです。また、ビターオレンジの旬は冬なので、暖房のない冷暗所での保存を心掛けましょう。
4.栄養価なども知っておこう
ビターオレンジは酸味が強く、苦みも含んでいるため生食には不向きです。そのため、果汁を搾ってポン酢にするのも一案です。ビターオレンジの果汁にはビタミンCやビタミンEが多く、強い抗酸化力を発揮します。また、疲労回復に役立つクエン酸の存在も見逃せません。クエン酸には、乳酸の分解や生成を抑える、血液をサラサラにする、骨粗鬆症予防などの働きがあることを知っておきましょう。