コメヌカ油は日本人にはお馴染みの米からとれる油です。正確に言うと、白米ではなく玄米から白米に精製される際にとれる米糠の排出された皮などから抽出された植物性オイルであり、食用油としてスーパーでも売られています。お米自体のビタミンEが豊富であり、酸化しにくく、天然の酸化防止剤として古くから利用されてきました。
コメヌカ油の成分
コメヌカ油には沢山の種類の栄養素が含まれており、代表的な栄養素としてガンマオリザノール、ビタミンE、リノール酸、オレイン酸、リン酸、亜鉛、ナイアシン、アミノ酸などを有しています。
ガンマオリザノールは紫外線を吸収する成分であり、皮膚を保護する効果があります。そのため天然のサンスクリーンオイルとして使われたりしています。更にビタミンEがオリーブ油と比べても40倍以上保有されているというデータもあり、強い抗酸化作用により細胞の健康維持を助けてくれる効果があります。
リノール酸が含まれており、これらの栄養素は血中のコレステロール値を低下させ、動脈硬化を防ぐ役割もあります。オレイン酸は悪玉コレステロール値を低下させながらも、心臓の障害を防ぐ役割がある善玉コレステロールを維持させる効果もあります。リン酸や亜鉛、アミノ酸は皮膚や爪、髪の毛などを作る性質があり、発育や発毛、そして皮膚代謝の助長させる働きがあります。
美容としてのコメヌカ油
昔から日本人はお米を食べているおかげか、よく日本人の肌質に合ったオイルと言われています。米ぬかにはコメヌカセラミドと呼ばれるコメヌカシフィンゴ糖脂質と呼ばれる成分があり、肌を外部の刺激から守ってくれます。このコメヌカセラミドに保湿効果、肌荒れの修復機能、美髪効果、バリア効果など、皮膚や髪の質を上げる効果があります。
近年では米油を使った料理などが増えてきましたが、化粧品やスキンケア薬品としても注目されており、その効果は絶大です。日本人に適しやすい植物性オイルのため、今後さらなる商品の開発が注目されています。