普段私たちが食べているミカンやオレンジ、そして柑橘系は総称してミカン油に分類されており、それぞれで性能や効果が異なります。よくスーパーなどに売られているミカンは「スイートミカン」に分類され、それ以外にビターオレンジやグレープフルーツ、カボスやレモン、ライムやシークワーサーなどもミカン類に該当します。
そんな柑橘系の共通点として、油は主に皮に含まれており、水蒸気蒸留法を用いてオイルを抽出しています。基本的にほとんどの柑橘系のオイルには同じような成分が含まれていますが、種類によりビタミンCが含まれる割合や、ミネラルや食物繊維の割合なども異なります。
主な利用方法
オレンジ油の代表的な利用方法として、クリーナーが挙げられます。オレンジオイルに含まれるリモネンが油汚れや鍋の焦げに作用し、綺麗に落としてくれる効果があります。他にも水垢にも効果があったり、保湿性も優れているためフローリングや木製家具の保湿、艶出しにも効果を発揮しています。
さらにリモネンには高い抗ガン作用や抗菌効果、そして血液促進効果もあるため、健康維持等にも多く使われています。化粧品としても優秀であり、含まれるビタミンBやCには肌の保湿やハリを整えたり、肌の殺菌効果も期待できるため、美肌やニキビ対策にも活用されています。
他にもアロマやせっけんに利用されたりしますが、オレンジ自体が比較的入手しやすく、効能も高いため、いろいろな商品に利用されています。
利用の際の注意点
気を付けないといけない点として強い刺激性があるため、肌が弱い人が皮膚に使用してしまうと、かぶれや肌荒れの原因になる可能性もあります。また肌が弱くない人でも適量以上の量を使用してしまうと同様の結果になる可能性があるため、気を付ける必要があります。
オレンジ油はミカンの皮を利用するため、ご家庭でも簡単に手に入れることができます。しかし、ご家庭でオレンジ油を抽出しても刺激の強い油となってしまうため、クリーナーとして使う分にはともかく、化粧品として利用する分には取り扱いに注意が必要です。
