1.オーガニックシャンプーの問題
無添加、無農薬のオーガニック食品を生産するのは非常に大変です。だからこそ、オーガニック食品を購入して喜んでもらえるのは非常にうれしいのですが、オーガニックヘアケアの分野に対しては少し思うところもあります。もちろん、オーガニックヘアケア自体は素晴らしいものだと考えていますが、実際にはオーガニックでないものも珍しくはありません。すでにオーガニックシャンプーを使っている人も多いと思いますが、実はコスメの分野ではオーガニックという言葉が正しく使われていません。オーガニック食品を生産するためには農薬や化学肥料の原則使用禁止、遺伝子組み換えの原材料の使用禁止など様々なルールを守る必要があります。ところが、コスメの分野では厳しいルールがないのが現状で、オーガニックと名乗ったもの勝ちみたいなところがあるようです。
2.コスメのオーガニックの現状
さすがに、全くオーガニックでないのにオーガニックを名乗るケースはないとは思いますが、どこかにオーガニックの成分を使用していればあとは自然でないものでもOKみたいなケースもあると聞きました。そのため、店頭でオーガニックという言葉に釣られてオーガニックシャンプーを購入するような場合、実際にはオーガニックではないケースもあり得ます。残念ながら、オーガニックシャンプーを求めるのであれば成分の確認などの自衛が必要なのが日本の現状なのです。
できれば日本のオーガニックシャンプーを勧めたいのですが、現在のところ日本ではコスメを対象としているオーガニック認証機関がないので、海外でオーガニック認証を受けているものを選ぶのも手です。ヨーロッパやアメリカなどでは日本よりもオーガニックが人気で、オーガニック認証を受けるためには厳しい審査をパスしないといけませんから、一定の信頼が置けます。日本産のオーガニックシャンプーが欲しい場合は、しっかりと成分をチェックして、体に悪いものが含まれていないかチェックしてください。(2020年現在)