1.自称オーガニックなシャンプー
厄介なことに、日本で販売されているオーガニックシャンプーは、必ずしも体に優しいとは限りません。オーガニックな成分が入っていればオーガニックシャンプーと名乗れてしまうので、注意してください。常にオーガニックに向き合ってきた生産者の立場からすれば非常に悲しいことですが、オーガニックシャンプーに対しては一定の注意が必要です。海外の厳しいオーガニック認証を受けたシャンプー以外を選ぶ時に気を付けたいのが、成分です。髪の毛への優しさを期待するのであれば、シリコンが入っているかどうかをチェックしてください。
2.シリコンなしのオーガニックシャンプーを探すには
シリコンとはケイ素から作られる合成樹脂のことで、シャンプーなどのコスメにはコーティング剤の役割で配合されています。厳密にはシリコンとは二酸化ケイ素の酸素を除去したもので、シャンプーに含まれているのはシリコンにメタノールなどを化学的に処理したシリコーンなのですが、シリコンシャンプーなんて言葉も一般的に使われていますし、細かい違いはとりあえず気にしないでも大丈夫です。すでにシリコンシャンプーを使っている場合、オーガニックシャンプーに変えることでコーティング効果が消え、髪の毛の手触りが悪くなるなどのマイナス効果を実感するケースもあります。しかし、頭皮の皮膚トラブルを避ける効果が見込める、コーティング効果が消え髪の毛を軽く感じられるなどプラスの効果も多いので、ぜひシリコンが入っていないシャンプーを検討してください。
問題はシリコンの見分け方で、シリコンは実際にはかなり多くの種類があるため成分表のチェックは非常に大変です。ただし、シリコンの多くはメチコン、シラン、シロキ、シリルという名前がどこかに入っており、ジメチコンやステアロキシトリメチルシランなどの具体的な名前が分からなくても何となく見分けられます。ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、クロスポリマーなど特殊なシリコンもありますが、成分表である程度は判別可能です。