オーガニックと聞くと、体に良いというイメージがある人がほとんどだと思います。なぜ体にいいイメージが付いているのかというと、農薬などの化学物質を使用していない他に栄養価が高いということも挙げられます。では、なぜ一般的なものに比べてオーガニック商品は栄養価が高いのでしょうか。
現代では一年中収穫できる野菜が増えており、全体的に土壌が痩せていると言われています。土壌が痩せているため十分に栄養が行き渡らず、ビタミンAやビタミンCなどの栄養価は50年前に比べて半分以下になっているものもあるのです。どの野菜も1年中購入できることは、消費者である我々にとってとてもありがたいことでもあります。しかし、旬ではない野菜を栽培するためには多くの化学物質や農薬を使用する必要があり、農薬を多用することで土壌は痩せ、さらに農薬を使わざるおえないというサイクルが生まれているのです。早く収穫するために遺伝子組み換えをおこなったり、栽培する物よりも人間の都合に合わせて栄養価が減少していることに気がついていないことも少なくありません。
オーガニックであれば土壌が痩せている心配がない
しかしオーガニックである有機栽培では、まず3年以上化学物質や農薬を使用していない土で栽培することが条件の一つに挙げられます。そのため土壌が痩せていくサイクルは生まれず、化学物質や農薬を多用する必要もありません。そのうえ化学物質や農薬を使用せず、遺伝子組み換えをしないことも条件の一つです。オーガニックでは土壌から行き渡る栄養素も年を重ねるごとに豊富になり、一般的な作物よりも栄養が高いと言えるのです。昔の人が少しの野菜や白米で健康に生活できていたのは、そもそも食べているものに含まれている栄養価の量が違うことも関係しています。成長期の子供や免疫力の低い高齢者の方と暮らしているという人は、少しでも栄養価が高いオーガニック食品を取り入れることでより健康的な生活を送れるようになるのではないでしょうか。まずはスーパーなので有機栽培やオーガニックと記載されている商品を探し、手に取るところからスタートさせてみるのがおすすめですよ。